「おい、もう時間ヤバいぞ」


外を見れば、すっかり真っ暗。
灯りが真っ暗な夜を照らしていた。
時計の針はもう8時近くを示している。
自分の荷物をまとめ、勉強に集中してる士に声をかけた。
士はえ?と言って、時計を見て少し焦る。


「郁の夕飯作ってないんだった!」


慌てて、荷物をまとめる。
まぁ…郁の面倒はこいつが見なきゃいけないだろうが…なんでも時間をあいつに当てるのが、マズいんじゃないのか…。
勉強する時間削られてそうだし。


「廉、早く!学校も時間になっちゃうからさ」

「あ…おう…」


俺達は急ぐように教室の電気を消し、暗い廊下に姿を消した。