「なーなーお2人さん♪今日一緒にラーメン食い行かへん?」
「俺は行かねーわ!わり!」
「え〜っ、士っちはどないすんねん!?」
「付き合ってる人間いんのに、他の男と行くわけないじゃん。あんたバカなの」
「ガーン!!ちょーショック〜…」
ふんっと鼻で坂本を笑い、士は席を立ち教室から出て行った。
他の男と行くわけないじゃん、か。
イラついてたが、今の発言でちょっと機嫌が直ったわ。
床にぶっ倒れてる坂本に、俺は軽く蹴りを入れ声をかける。
「おい、早く起きろバカ」
「ちょーショック…なんや」
「俺の女だぞ」
「…なんやなんや!2人で俺をいじめやがって!言葉の暴力や!不可抗力や!」
「…なんか日本語間違ってね?」
そのまま授業が始まるまで士は戻ってこず、俺は坂本にあーだこーだと文句を言われ続けた。