春、桜が満開のこの門をくぐった時


あたしたちはこの学校の生徒になる。


「き、緊張するね」


あたしのそんな独り言に対して


「唯香が緊張するなんて珍しい」


って言ってくる親友の花蓮さん・・・・・。


ひどくないっすか!?


「そんな事言う花蓮こそ膝が笑ってるよ」


あまり緊張するのを見せたくなかったのだろう


必死に隠していたがどう見ても膝が笑ってる


「お前らいつまでそこに突っ立てる気だよ」


ちょっと低くてあたしの大好きな声・・・・。


「健太!海斗!遅いよー」


「花蓮、緊張してないか?」


「ううん、大丈夫!」


朝からイチャイチャと・・・・。


「お前ら朝からうぜぇ・・・・」