かすかに
燃えている


宛名は
「木村タエ子」


差出人は
「小原修司」


ひぃおばあちゃんと
誰かの
名前。


封筒の中を見ても
何もない。



でも一枚の
紙にこう
書かれていた

「僕がもしも、生きて帰ったら結婚してください。」と。


「お母さん…小原って
死んだひぃおじいちゃんじゃないよね。」

お母さんは
寂しくうなづいた。