「昨日はホントにごめんなさい。
まさか抱き締めてくれてたのが
柴崎くんだと思わなくて...
ごめんなさい。
あと、昨日
あたしが泣いたせいで
Yシャツも汚れたと思うから
これ、少ないけど
クリーニング代です。
ホントにすいませんでした。
じゃ、あたしはこれで!!」

うつむきながら
柴崎くんに言い教室に戻ろうとすると
柴崎くんに腕を捕まれた

「えっと、なに?」

「ねぇ、金なんかいらないから
ケーキ作ってよ。俺だけに」

「えっ!?」
まさかケーキを
作って来いなんて言われると
思わなくて思わず
顔をあげてしまった

「やっとこっち見たな!
井上さんさぁ、よくお菓子とか
作ってんじゃん!?
なんか評判いいらしいし!?
だから俺にも作って来てよ、」