うちは親に愛された記憶がない。
親は16歳と19歳で結婚して育てられないうちをこの世に出した。


小さい頃から周りの家族を見ていて


「どうして自分はここに居るんだろう」


そう思っていた。
孤独に包まれた心は
すぐに真っ黒な闇に包まれた。



小学四年生



親戚のおばちゃんとおじちゃんが大好きだった
映画や水族館に連れて行ってくれた、



けれど大好きだったおじちゃんからの性的虐待が始まった。


それ以来男の人が怖くなった。
その行為は二年近く続いた、



小学六年の夏



家の近所の公園でうちはレイプされた。


その時に出会った
あなた。



もう二度と会えないあなた。



トイレで泣いているうちにあなたは

「……大丈夫?」


金髪でピアス開けてて
うちはまた何かされるのかってびくびくしてた


「あー…なんもしねえよ、こーゆう時は女のがいいな」

そう言ってヤン服をうちにかけて女の人を呼んできてくれた


「大丈夫?」

「あ、はい…」

「あ!あたし真紀っていうから、さっきのは翔梧って奴だから」



これが翔梧達との出会い。