「亜紀君…。変わって」
「…彩乃ちゃん…。ん。わかった。」
亜紀ちゃんは私から離れた。
それと同時に彩乃が抱き着いて来た。
「…よかったね…。本当に…よかった…。」
「…彩乃…。うん…。うん…。ありがとう…。」
彩乃が泣いてる。
「…ごめん…。本当に嬉しくて…。涙…ｯ…とまらないや…」
私の事なのに嬉しいって言って泣いてくれる彩乃。
彩乃がいなかったら私は駄目なままだった…。
最後の最後まで私を支えて応援してくれた。
厳しい事も言われたけど彩乃には感謝しても足りないよ…。
「…あ…彩乃？大丈夫？」
彩乃は号泣してる。
「嬉しい…。頑張ったね。偉いよ。知花！」
泣き顔で私の頭を撫でてくれる彩乃。
「湊君！知花を不幸にしたら湊君を許さないからね！」
「…わかってる。絶対幸せにする。」
彩乃は私の幸せを願ってくれてる。
だから私も彩乃の幸せを願うから。
彩乃も幸せになってね。
