建志がゆっくりと春乃のほほを撫でて
やさしく ちゅ と頬にキスをした。

「んんーー。ごめん。
 ちょっと、お酒臭くてもいい?」

「え?あ・・はいーーっ・・んっ。」

建志は春乃の後頭部をぎゅっと抑えてから
唇に深くキスをする。


ーーんぁ。アルコールが~~っ


春乃は苦いような甘いような
ふわりとした
お酒の匂いと味に、くらりとする。


「-・・っと、ごめんね。」

建志がふと唇を解放してから
春乃の頭をなでなでする。


「あ。いえ。
 大丈夫ですっ。」

少し大人の曇ったキスの味に
春乃がドキドキして顔が赤くなる。