「翔ちゃん、帰ろう・・・」

「梨花・・・」

何かを言いかけた翔ちゃんだったけど、あたしの懇願する顔を見て、
「わかった。帰ろう、梨花。」
と言って、あたしを抱きしめて、翔ちゃんはその場からあたしを連れ出してくれた。

そして、何も言わずに翔ちゃんはあたしを車に乗せて、静かに車を走らせた。