聡くんからのメールも電話も出たくなくて、あたしは病院にいる間、携帯の 電源をオフにしていた。 「今日も、聡から梨花のこと聞かれたよ・・・あいつ、毎日梨花の家に行ってるみたいだよ・・・」 「・・・・・・」 「梨花、俺、やっぱり聡に梨花のこと話すよ。聡は絶対に知り・・・」 「ダメ!」 翔ちゃんの言葉を遮って、あたしは言った。