「ねぇ涼ちゃん、あたしって、そんなに良くないの?どこが悪いの?はっきり言って?」

「どこも悪くないよ!一応検査してるだけ!」

そう言った涼ちゃんの顔。

何もないって顔してないんだけど・・・

「涼ちゃん、お医者さんに向いてないよ・・・嘘つくの下手だもん。」

そう言って笑ったあたしを、そっと抱きしめてくれた涼ちゃん。

ほら・・・ね・・・

ちっちゃい時から、あたしが辛い時は、こうして涼ちゃんが抱きしめてくれてたんだ。
そのあたし達を、ベッド横の椅子に座りながら見ている翔ちゃん。