空港から車を飛ばし、梨花の病室へ向かった俺たち。
病室へ着き、梨花の姿を見てショックを受けていた聡を、兄貴が話があると連れ出した。
何を話してるんだろう・・・
30分ほどして病室に戻ってきた聡をりんのそばに座らせると、考え込んだような表情で梨花を見つめる聡。
「兄貴、何て言ってた?」
「あぁ・・・いろいろ・・・」
いろいろって何だよと俺が言いかけた時、兄貴が病室に入ってきた。
「翔、ちょっと来てくれないか?」
今度は俺か?何なんだ?
「わかった。聡、梨花のこと頼む。」
梨花のことを聡に任せて、俺は兄貴の後について行った。