俺・・・何悩んでんだ・・・
りんは、俺のことだけを考えてくれていたのに・・・
俺が幸せになれるならって・・・俺の幸せだけを願ってくれていたのに・・・
俺・・・自分のことしか考えてねぇ・・・サイテーだ・・・
その時、ドアが開いて、翔が病室に入ってきた。
そのまま俺のところへ歩いてきた翔は、俺の顔を殴った。
「いってぇな!何すんだよ!!」
椅子から落ちて立ち上がりながらそう言った俺に、翔は胸ぐらを掴んで言った。
「お前、何悩んでんだよ!兄貴がお前に話したこと聞いたよ。何で、もう一度考えろって言われて、黙って戻ってきてんだよ!何で、それでも梨花のそばにいるって答えねぇんだよ!何で・・・」
「おい!やめろ!ここは病室だ!」
そう言って翔を止めたのは、涼くんだった。