「それに、仕事はどうするんだい?北海道と行き来することなんて無理だろう?」

「仕事は、やめるつもりでいます。」

俺がそう答えると、涼くんはため息をついてこう言った。

「聡くん・・・一時期の感情に流されちゃいけないよ。仕事やめて、梨花が死んだ後はどうするの?そこまでちゃんと考えてる?」

「・・・・・・」

そこまで言われて、俺は何も言えなかった。
でも、俺はりんのそばにいたいんだ・・・

「とにかく、もう一度よく考えて・・・」

「はい・・・」

そう言って、俺はりんの病室へと戻った。