飛行機を降り、病院へと急いだ俺たち。 りん・・・待っててくれ・・・ そう願っていた俺が病室へ入った時に見たのは、りんのベッドに横たわる姿だった。 「りん!!」 ベッドに駆け寄った俺は、りんのその姿に声も出なかった。 1ヶ月前に会った時も痩せたと感じたのに、目の前のりんは、それよりももっと痩せ細っていた。 「聡くん・・・話がある・・・」 りんのベッドの傍らで呆然と立ち尽くす俺の後ろから聞こえた声は、涼くんの声だった。