梨花の言葉を聞いて、ビックリしながらも、悪い冗談はやめろと笑いながら話す聡。

「冗談なんかじゃないよ!ホントのことだもん!」

梨花がそう言うと、聡が俺の方を向いて詰め寄ってきた。

「翔!ホントなのかよ!なぁ!何とか言えよ!」

その聡と俺の間に立ちはだかった梨花は、自分を置いて行く聡よりも、ずっとそばにいる俺の方がいいと言った。