梨花とは、いわゆる幼なじみ。
4つ下の梨花は、物心ついた時には、いつも俺の後ろをチョロチョロと歩いていたんだ。

「翔ちゃん!」

かわいい笑顔で俺を呼ぶ梨花のことが、いつの間にか俺は好きになっていた。
でも、梨花にとって、俺は幼なじみのお兄ちゃんでしかなかったんだ。