「葉月たちのおかげで、無事テストも終わったしさ。4人でどっか遊びに行かね?」



陽向くんの言葉に全員が視線を向ければ、陽向くんはワクワクとした様子で口を開く。

それにみんな、一瞬きょとんとすれば、順に「うんうん」と頷いて。


「別にいいけど」


「今度の日曜なら、部活も休みだしね。いいよ♪」



空くんと葉月が頷くのを見ると、陽向くんも、ホッと息をはく。

そしてあたしを見ると、一瞬キラッと目を光らせて。



「ななみんも、もちろん行くよな?」


「うんっ!楽しそうだし、行きたい!」


「じゃあ、お世話になった側の、俺とななみんでどこ行くか決めるから!」


「へ?」



陽向くんはそう言うと、「二人は当日のお楽しみな!」と笑って、ズルズルとあたしを二人から離れたところまで連れてくる。

突然のことに、驚きながら陽向くんと二人を交互に見れば、

空くんも葉月もこだわりがないのか、「じゃ、頼んだ」と言うと、二人そろって図書室を出て行って。