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「ねぇ、でも、葉月の家なら、葉月が帰ってきてないとダメなんじゃ…。まだバスケ部は部活中でしょ?」
学校から歩くこと数分。
ふとそう思い、空くんを見上げれば、空くんは「大丈夫」とだけ言って、歩き続ける。
そして、学校近くの葉月の家に着けば、空くんは迷いもなくチャイムを鳴らした。
その間、あたしは葉月の家を見上げて。
相変わらず大きな家だなぁ……。
自分の家の1.5倍くらいあるんじゃないかと思うくらい、大きな家。
今までに何回か来たことがあるものの、その大きさには、未だに慣れない。
すると、そのまま見上げていれば、ガチャと開いたドア。
それに視線を戻せば、そこには何故か、葉月がいて。