また来ていいんだ……。

これからも、空くんと一緒にいれる…!!


人によれば、小さなことかもしれない、そんなこと。

でもあたしは、そんな些細なことが嬉しくて、沈んでいた気持ちが、スッと晴れたような気がした。



「あ、それとさ」



未だに葉月にネチネチと言われている陽向くんを横目に、空くんが思い出したように口を開く。

“なんだろう”と首を傾げれば、空くんは自分を自分で指差した。



「俺のイメージカラー。さっき、聞きそびれたけど、何色?」


「あっ、それならね……」



あたしはパッと明るく笑うと、筆箱からペンを一本取り出して持ってくる。

そして「これだよ」と、空くんにそのペンを見せた。