「さてと。それじゃ、陽向。スケジュール頭に全部叩き込んであげるから、そこ座って」


「えっ、ちょ……首!首、絞まるって……!」



葉月はそう言うと、空くんに押さえられていた陽向くんの首根っこをつかんで、机の方へと移動する。

その代わりに、空くんが隣へとやってきて。



「七海、課題提出しに行かねぇの?」


「え?あ、そっか……」



提出しないと、やったことにならないもんね。

職員室行かないと……。


空くんの言葉に、そう思って問題集を手に持つと、そこでハッと気がつく。


これ、提出しちゃったら……。

もう空くんと会うこと、なくなっちゃうんだよね……。

……ヤダ、な……。