「ごめんね、七海と空…。私が目を離したスキに……。課題してたでしょ?」



葉月は部活モードでひととおり陽向くんを怒ると、パンッと両手を合わせて謝ってくる。

あたしはそんな葉月に「ううん」と言うと、笑って問題集を見せた。



「見てみて!空くんが教えてくれたおかげで、今日終わったの!」


「わっ、すごい!もう終わったんだ!?よかったね!」



葉月はそう言うと、頭をポンポンとなでてくれる。

それに顔を上げれば、葉月は優しく笑っていて。

その後ろでは、呆れる空くんに押さえられながら、こっちを見てムスッとする陽向くんが見えた。



やっぱり、葉月は優しいから、黄色。

陽向くんは……うん、オレンジだね。