「そうだよ。葉月は黄色だからね。……さすがに、緑色のアメが家になかったから、陽向くんはオレンジ色だけど」



陽向くんには、葉月のイメージカラーの黄色のアメ。

葉月には、陽向くんのイメージカラーの緑色のアメ……にしようとして、なかったから、オレンジ色のアメ。


二人がうまくいきますようにっていう、あたしの願いから。


陽向くん、さすが葉月のことに関しては敏感だなぁ……。

あたしがイメージカラーの話したときなんて、今までで一番感動されたし……。

あたしの勝手なイメージなのに、共感してくれて嬉しかったなぁ……。


そんなことを思いながら頷けば、陽向くんは嬉しそうに笑ってくれる。

それにあたしも自然と笑顔になれば、不意に、葉月に肩をトントンと叩かれて。



「七海……そろそろ、空が来る時間だよ」


「………!!」



あたしの体はビクッと震えた。