茉莉花ちゃん、人見知りみたいだけど、空くんとはすごく親しそう……。

どういう関係なんだろ……?

だって、抱きついてたよね…?

ただの友達じゃ、抱きつくことなんて……しないはず。

……ってことは、そんなの……。



「………っ」



ズキンッとひどく、胸が痛む。

考えすぎかもしれない。

ただの仲のいい友達かもしれない。

でも、もしかしたら……。

そんな考えが、どうしても頭から拭えなくて。



「えっと……白崎、さん……?」


「えっ……あ、なに?」



名前を呼ばれてパッと顔を上げれば、不安そうな表情の茉莉花ちゃんに見つめられる。

それにまた、慌てて笑顔を浮かべれば、茉莉花ちゃんは安心したように微笑んで。