「まず、陽向がダメなんだよ。葉月の調子が悪いなんて聞いたら、すぐさま葉月の元へ行ってさ。練習中も、葉月のことばっかり気にかけて、パスもシュートもめちゃくちゃ」
「そ、空くん?」
うんうんと苦笑しながら納得していれば、不意に変わった、空くんの口調。
それはまるで、今までに溜まった鬱憤を晴らすようで。
「そしたらなんでか知らねぇけど、俺が注意されて。“陽向をどうにかしろ”って、俺は陽向の保護者かっての。大体、葉月が陽向にいちいちかまってやったりするから……」
「そ、空くん!ストップ、ストップ!!」
段々ヒートアップしてきた口調に、思わず“待った”をかける。
すると空くんはハッとして、気まずそうにあたしを見た。
「ごめん、七海……。なんか、愚痴みたいなの言って……」
「ううん!それは気にしなくてよくて……その、お疲れ様」
大変だったね、空くん……。
今の話だけで、そのときの光景が想像できるよ……。
だからさっきも、面倒くさそうだったんだね……。
「そ、空くん?」
うんうんと苦笑しながら納得していれば、不意に変わった、空くんの口調。
それはまるで、今までに溜まった鬱憤を晴らすようで。
「そしたらなんでか知らねぇけど、俺が注意されて。“陽向をどうにかしろ”って、俺は陽向の保護者かっての。大体、葉月が陽向にいちいちかまってやったりするから……」
「そ、空くん!ストップ、ストップ!!」
段々ヒートアップしてきた口調に、思わず“待った”をかける。
すると空くんはハッとして、気まずそうにあたしを見た。
「ごめん、七海……。なんか、愚痴みたいなの言って……」
「ううん!それは気にしなくてよくて……その、お疲れ様」
大変だったね、空くん……。
今の話だけで、そのときの光景が想像できるよ……。
だからさっきも、面倒くさそうだったんだね……。