「ほら!今回の遊びって、俺とななみんが考えただろ?それでその……この後のこと、確認し直したいからさ!ってことで、行ってきます!!」



驚いて隣を見れば、陽向くんが腕をつかんでいて。

パチパチと瞬きを繰り返せば、空くんと葉月も、驚いたように陽向くんを見ていた。

そして「あ、うん……」と葉月がポカンとしながら返事をすれば、

陽向くんは呆気にとられるあたしを引っ張ると、即座に観覧車に乗った。


パタンとドアが閉まれば、しーんと静まり返って。



「あぁぁぁぁ……!!どうしよう、俺!!ごめん、ななみん!!」


「……っえ!あ、いいよいいよ!!って、いきなりどうしたの?」



突然頭を抱えだした陽向くんに、ハッと意識を取り戻す。

陽向くんはそんなあたしを見ると、もう一度「ごめん」と頭を下げてきた。