「でっかいねー」


さすが噂のマンモス級ショッピングモール!

なんていうか、土地をふんだんに使ってる感じ。

縦より、横に長い…!


入り口もいくつもあるけど、あたしたちはCの西という入り口から入った。

中に入ると、広い広い。


「なんか迷子になりそうだねぇ…って、あれ?啓ちゃん?」


なんだかオバサンみたいにあたしが呟いてる内に、啓ちゃんは案内板からメガネ屋を見つけた様子。

啓ちゃん気がつくと隣にいないから、ほんと迷子になりそう…。


「大丈夫だよ、迷子になったら放送で呼び出すから♪」

「いやいやいや!やめて、恥ずかしい…ていうかっ」



ていうかっ、どっちかっていうとあたしが啓ちゃんを呼び出す側じゃ!?


「ていうか?」


そう言って首を傾げる啓ちゃんを見て、またあたしの妄想が炸裂した。