ここまでの道のりが『サーキット』であるならば、お昼の購買部は『闘技場』だ。


生徒達の出入口とは反対側にある長いカウンターに商品は陳列されている。


しかし出入口とカウンターの間にはすでにたくさんの生徒が群がっており、それらをかき分けなければカウンターにたどり着く事もできない。


商品を選ぶのは早い者勝ちであり、目当ての品をゲットするためには『何をしてもいい』のがこの場の掟である。


すでに購買部内ては血で血を洗う肉弾戦が広がっていた。