き、聞かれた!?
 好きじゃないってとこ・・・聞かれた!
「だ、大好き!」
 ・・・大好きぃ!?
 自分でも驚いた。
 央麻ちゃんはお、おーとか言って私と淳平をジロジロ見てきた。
 淳平は顔を真っ赤にして顔を覆った。
 央麻ちゃんはそれを見かねてどこかへ行ってしまった。
 ・・・央麻ちゃん!
 この時、央麻ちゃんを恨んだ。
「嬉しい・・・」
 え・・・。
「俺もだよ!」
 淳平は笑って言った。
 私は更に顔が熱くなった。
 それから私たちの距離はどんどん縮まっていた。
 私も純平をすごく好きになっていった。
 見る度、恥ずかしくて顔が熱くなる。
 そしてついに、目を合わせるのも恥ずかしくなった。
 それが、間違っていた。
 距離が遠くなっていった。
 どうしよう・・・!
 ――そしてついに、別れを告げられた。
 11月2日だった。

 冬休み、私は髪をばっさり切った。
 あの想いを長い髪の毛に込めて切った。