とても居心地の良い空間。
「ふわぁ・・・」
 今日の朝早起きしたから眠いなぁ。
 うとうとしてきた。

「・・・」
 どうやら私は奏の部屋で眠ってしまったらしい。
 目を開けると奏の部屋の天井が見えた。
「・・・ん?」
 そして気付いた。
 私はその膝の上で寝てる・・・?
 すぐに起き上がった。
 奏は壁に寄りかかって寝ていたみたいだが、私が勢い良く起きたせいで起きてしまったようだ。
「お・・。起きたか。」
 相変わらずの奏の笑顔。
「あの・・・ごめん。寝ちゃってた・・・」
 もう時間がないのに・・・なんで寝ちゃうの!
「いいよ。瑞歩の寝顔見れたし。」
 奏は満面の笑顔。
「もー!」
 ふーと、奏は立ち上がった。
「行くか。」
「え?どこへ?」
「駅だよ」
 私は部屋の時計を見ようとした。
 でも時計は見当たらない。