「・・・み・・・ず・・・」
「・・・!?」
 驚いて淳平を見た。
 今、淳平、何か言ったよね!?
「淳平!?」
 ゆっくりと、淳平の目が開いた。
 自然と笑顔になった。
 そしてすぐに呼び出しのスイッチを押した。
 嬉しくてたまらなかった。
 今の私は淳平が元彼だということを忘れていた。
 奏の彼女であることも・・・。
「瑞歩・・ちゃん・・・・・」
 少し淳平が笑った気がした。
「・・・目が覚めましたか!?」
 看護婦さんが病室に入ってきた。
「はいっ!」
 看護婦さんはすぐに先生を呼びに行った。
「淳平・・・、良かった!」
「瑞歩ちゃん?」
「ん?」
「大丈夫・・・?」
「うん、私は大丈夫だよ!」
「はは。良かった・・・」
 先生や看護婦さんが病室に入ってきた。
 本当に良かった・・・。