それはかなり最低だ・・・。
 ・・・でも、あの時、惹かれたのは事実だ。
「えと・・・。好き・・・です」
 言ってしまった。
 そうだ、私は淳平のことが好き!
 に、なるんだよ。
 私たちは玄関を出た。
 もう帰っていいのかな・・・。
 でもこのまま帰るのも変かな。
 でもでももう時間だし・・・。
 これからどうすんの?
 私はチラッと淳平を見た。
 淳平は・・・喜んでる。
 喜んでもいいけどこの先を考えろよ。
「あ・・・」
 そういえば・・・私、この後、お母さんと買い物に行く予定があったんだ。
「どうしたの?」
 淳平はニコニコしながら私を見てきた。
「私・・・。この後、予定が・・・」
「えっ!そっか!ごめんね、呼んじゃって!」
 淳平はものすごく焦っている。
 きっと迷惑だったかなとか思ってるんだろうな。
 少し可愛い・・・。
 ついフッて笑ってしまった。
 淳平はそれに気付いてまた笑った。
「じゃあ、帰ろうか」
「うん」
 私はそのまま帰ろうとした。