私はそのまま階段から転がり落ちた。
 頭と腰に激痛が。
 優歌・・・。
 央麻ちゃん・・・。
 絢・・・。
 奏・・・。
 私、こんなことで・・・。
 あの男子にとってはきっと大変なことになるな。
 なんか、申し訳ないや。
 ごめんなさい。
 視界が真っ暗になった。
「瑞歩ちゃん!瑞歩ちゃん!瑞歩ちゃん!?」
 暗闇で何度も私を呼ぶ声がする。
 優歌?・・・じゃない。
 男子の声だ。
 低くて太い声・・・。
 聞いたことある。
 この声は・・・。

 目を覚ますと白い天井が見えた。
「・・・ここ・・・。」
 すると、周りがざわざわとした。
「瑞歩っ!」
「お母・・・さん?」
「ミズ!」
 央麻ちゃん・・・。
「瑞歩ちゃぁん・・・!」
 すぐに泣くのは優歌だな。
 私は体を起こした。