「えっと・・・」
 優歌の威圧感に負けて全て言ってしまった。
「おぉー!良かったじゃん!」
「う、うん。」
 人に話すのって結構恥ずかしいんだな。

 私たちはお腹を満腹にしてファミレスを出た。
「優歌、携帯持ってる?」
 そう言った途端、優歌は表情を変えて私を見てきた。
「あぁ!?持ってるわけないじゃん!贅沢な!」
「そ、そうだよね!でも、欲しいって思わない・・・?」
「・・・思うけど。」
 なんか今日の優歌機嫌悪い?
「ごめんね、瑞歩ちゃん。今日の試合で横澤に負けちゃってイライラしてんの!」
「試合・・・したんだ。」
「うん。いつもは勝ってるのに負けちゃったの!」
 横澤っていうのはテニス部で優歌のライバル。
 今まではずっと優歌が勝ってきたけど今日だけは負けてしまったらしい。
 それに横澤は超ぶりっ子で有名。