次の日からも奏との関係は変わらず、いつも通り幸せの日々を過ごしていた。
 土曜の昼、テニス部の練習を終えた優歌とばったり会った。
 私たちはお腹を鳴らした優歌と近くのファミレスでご飯を食べることにした。
「瑞歩ちゃん、何してたの?」
「え?ただの買い物。暇だったからさぁ」
「暇だったのかぁ~」
 優歌は行儀悪くテーブルに覆いかぶさりジュースを飲んだ。
「優歌は部活だよね。大変だねぇ」
 私が笑いながら言うと優歌は私を睨んだ。
「ちぇー。」
「あはは・・・」
 優歌がいじけ始めたのでもう刺激しないようにした。
「ねぇ」
 突然優歌は体を起こして私を見つめた。
「え、何?」
「なんか最近、瑞歩ちゃん調子いいよね。なんかあったの?」
「え?そう?」
 そりゃ、新しい彼氏ができて浮かれてたけど・・・。
 意外と優歌は鋭い。
「吐け!」
 優歌は私を問い詰めた。