奏の部屋は窓際にベッドがあって、その横に机。
 壁は真っ白でクローゼットや本棚がある。
 そして、部屋の真ん中にはテーブルがある。
「座っていいよ。」
 私はテーブルのところにある奥の方の座布団(?)に座った。
 奏は私の向かい側に座った。
 緊張してあまり喋れなかった。
 ふと奏の方を見てみると奏は私を見ながらニヤニヤしている。
「な、何・・・?」
「ん?別にぃ?」
 奏は笑いながら誤魔化した。
「気になるじゃん!」
 私は膨れっ面になった。
「えへへ~、気にしない気にしない」
 また誤魔化した。
「今日の奏、よく笑うね。」
「ん?」
「・・・何よぉ、人の顔見て笑うなんて・・・」
 少し俯いた。
 すると奏は素直に言った。
「だって・・・。そっち側に座るってことは・・・どうなってもいいのかなって・・・」
「・・・え?」