なんだろう・・・。
「ちゃんと行くんだよ!」
 話したいことって・・・。
 一緒に帰ろうとかかな。
 でも方向逆だよね。
 ――放課後。
 あれ?
 私、淳平とどこで会えばいいの?
 突然やばいという気がしてきた。
 淳平の教室に行ってみた。
 でも淳平はもういなかった。
 廊下も探した。
 淳平は野球部だから野球部の部室を探しに行こう。
 玄関に行くと・・・誰かがいた。
 ずっと探し回って時間はもうみんなが下校している時間だった。
 それは純平だった。
「いた・・・」
 淳平は私の方を見ると笑った。
「ごめん・・・」
 なんだ、玄関にいたのか。
 結構待たせちゃったな。
「大丈夫だよ」
 誰もいない玄関に二人きり。
 淳平のいつもは聞かない低い声が聞こえた。
「あの・・・話って何?」
 単刀直入に言った。
 淳平はなぜか照れだした。
 なんだ?