「あんなに泣くってことはその人のこと、すごく好きだったんだよね?それなのにすぐ俺に乗り換えちゃって良かったの?」
奏が言いたいことが分かった。
フラれた直後に乗り換えるなんて出来るわけない。
乗り換えられた方は気持ちは入っていないんじゃないかってことか。
「あの時の奏の顔で勇気付けられた。」
「顔・・・?」
「うん。優しく微笑んでくる顔とか無邪気な顔とか。抱きしめられたときの温もりとか。全部、心に焼き付いたの。その時、私、奏のこの暖かさ、自分のものにしたいなって思ったの」
「・・・」
奏は俯いて何も言わない。
あれ?
私、何か気に障るようなこと言ったかな・・・。
少し不安になって奏の顔を覗き込んでみた。
顔を真っ赤にしていた。
よく見れば耳まで真っ赤だ。
初めて見た・・・こんな奏。
「うー・・・」
すると突然、奏が唸った。
唸って顔を覆った。
「奏・・・?」
また奏の顔を覗き込もうとした。
「見んな!は、恥ずかしいだろ・・・。」
奏が言いたいことが分かった。
フラれた直後に乗り換えるなんて出来るわけない。
乗り換えられた方は気持ちは入っていないんじゃないかってことか。
「あの時の奏の顔で勇気付けられた。」
「顔・・・?」
「うん。優しく微笑んでくる顔とか無邪気な顔とか。抱きしめられたときの温もりとか。全部、心に焼き付いたの。その時、私、奏のこの暖かさ、自分のものにしたいなって思ったの」
「・・・」
奏は俯いて何も言わない。
あれ?
私、何か気に障るようなこと言ったかな・・・。
少し不安になって奏の顔を覗き込んでみた。
顔を真っ赤にしていた。
よく見れば耳まで真っ赤だ。
初めて見た・・・こんな奏。
「うー・・・」
すると突然、奏が唸った。
唸って顔を覆った。
「奏・・・?」
また奏の顔を覗き込もうとした。
「見んな!は、恥ずかしいだろ・・・。」