そっか。
 まぁ、そうだよね。
「でも私がもしいなかったらどうしてたの?」
 奏は少し悩んでいる。
「うーん・・・。それでも瑞歩は来てくれるよね?」
 奏は得意気に言った。
 なんか、すごい。
 全てが見透かされてるような・・・。
 だって、もしも何か用が会っても奏が来てたら絶対に行ってた・・・。
「図星かな?」
 無邪気に笑った。
「そ、そうだけど・・・」
「ほらぁ!」
 奏は本当に嬉しいそうに笑う。
 どこか・・・あいつに似てる。
「ねえ、瑞歩。」
 私たちは控え室へ行って椅子に座った。
「何?」
「この前さ・・・失恋したって泣いたじゃん?」
「う、うん・・・」
 そうだ。
 私は淳平にフラれて奏に泣きついたんだ。
「あの時、失恋した直後に俺に言ったけどさ・・・。本当に良かったの?」
「え?」
 奏はすごく真剣に言った。