それでも私の気持ちは変わらない。
 絢と淳平のクラスの前を通った。
 そしたらちょうど淳平がクラスから出てきた。
 ビクッとした。
 断ったと言ってもさすがに気まずい。
 でもその時の淳平はいつもの明るくて楽しい感じの純平ではなかった。
 オーラがすごかった。
 とにかく暗かった。
 もしかして・・・私がふったから!?
 そんな淳平を見て私の気持ちが変わった。
 淳平は私を本気で好きなんだ!
「絢・・・」
 慌てていた絢に言った。
「私、純平のこと受け入れよっかな」
 真剣に絢に伝えた。
「本当に!?」
 うん、と私は強く頷いた。
「伝えてくれるかな・・・」
「分かった!」
 絢はすぐに淳平へ伝えた。
 絢から話を聞いている淳平に変化が起きた。
 暗かったイメージが突然明るくなった。
 良かった・・・。
 そして絢が戻ってきた。
「瑞歩!淳平が今日の放課後話したいことがあるって!」
「え?」