1つ上の男子だった。
 結構、近くに住んでいるようだ。
『ただいまぁ。今日も疲れたよ』
『おかえりぃ。お疲れ様ぁ』
 毎日優しい言葉をかけてくれる。
『今日、失恋しちゃったぁ』
 彼には何でも話せた。
 少し惹かれていた。
 でも私には淳平がいたから2番目ってとこだった。
『失恋しちゃったかぁー。よしよし^^』
 ・・・そうだ、笑い話にしちゃえばいいんだ。
『まぁ、すぐに立ち直れるタイプだから心配ご無用だよぉー』
『そっか。君の悲しい顔は見たくないな』
 どれだけ優しいんだ・・・。
『きっと君の顔見れたら元気になっちゃうなぁw』
 冗談半分で言った。
『・・・じゃぁ、会う?』
『え、嘘でしょw』
『会って君が元気になってくれるなら会いたいな。』
 どうしよう・・・。
 顔も声も名前も知らない人と会うの?
 誘拐とかしないよね・・・笑
『何も知らない人なのに会っちゃっていいのかな・・・』
『会いたくないならいいけど・・・。じゃぁ電話する?』