「別れよう」
 中1の冬。
 私の恋は終わった。
「なんで!?嫌だよ・・・」
 ちゃんと訴えた。
 でも彼は顔色変えずきっぱりと言った。
「俺といても楽しくなさそうだから」
 納得のいかない別れ。
 私は彼のことを本気で好きだったのに!
 彼は私の涙を見ても行ってしまった。

 告白をしてきたのは彼だった。
「瑞歩」
 告白は友達の絢を通して。
「なんか、純平が瑞歩のこと好きらしいよ」
「え!?」
 あの時、ものすごく驚いた。
 純平はかなりモテモテで性格も良いって評判だった。
 でも私は純平に気は全くなかったので断った。
「ミズ、断ちゃったの!?」
「うん・・・。」
「なんで!?」
 淳平と仲の良い央麻ちゃん。
「だって・・・淳平とはあんまり話したことなかったし。好きでもないのに・・・」
「でもでも!淳平、すっごく良い奴だよ!めっちゃ優しい!」
 央麻ちゃんは必死に断るのを取り消そうとしていた。