確かに
想のくれた言葉達があるから
今ではそんなに悲しい気持ちにはならないけれど
でも..
「また変なこと考えてんな」
ため息をついた想が、あたしを手招きで呼ぶ。
不思議に思うとすぐに腕を引っ張られて想の膝の上に乗った。
そして後ろからぎゅっと抱きしめられる。
「想?」
「大事なものが出来たんだ、留学よりも大事なものが..だからこっちを優先して当然だろ?」
「だって」
「だってじゃねぇよ。それにこの話には続きがあるんだから、ちゃんと聞け」
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