悔しいけれど、想の言うとおりなので、とりあえず、勉強してみる。



中間テストの範囲はこの前発表されたし、


出来るなら自分の力で頑張りたい。



だから今回は想に頼らない、そう決めたんだ。






今もこうしてお昼休みに一人で図書室で勉強している。


やっぱり図書室は教室と違って落ち着いて勉強が出来る。



ノートに歴史の年表を書いて、その時代に起った事を書いていく。



そうしているうちに休み時間はあっという間に終わる時間になっていて


予令が鳴る前に立ちあがろうとしたその時



「よう」



田山君があたしの前に座っていて


集中してたからか、ちっともその存在に気が付かなかったあたしは
少し驚きながらも田山君に挨拶をした。