次の日、病院に行ったらやっぱり風邪と診断された。
昨日よりは熱も引いて、比較的に元気になったんだけど、念の為にあたしもお休みする事にした。
治るまでそばにいるって決めたから
花をお母さんにお願いして、処方された薬を受け取りに、薬局に向かう途中だった。
うちの学校の制服を着た女の子が、とある病院の前に立っていた。
何か怯えているのか、肩が震えているのが分かる。
この病院に用事があるといい事は
考えたらいてもたってもいられなかった。
「あの」
後ろから声をかけると、女の子は肩をびくんとさせ、ゆっくり振り返った。
「え…」