花が驚いた顔をしてあたしを見ている。




「花、ごめん、ママ、花が風邪ひいてるって分かってたのに」



ごめん、ごめんね



何度も謝りながら花に抱きつくと、花の腕が背中に回された。



「ママ、なきむしマンだ」



「う、うん」



「別にあなた達が悪いわけじゃないのよ、だから気にしないの」



「お母さん」


「子供を育ててるとね、色んな事があるのよ、だから気にしないの」


「うん」


「ちゃんと分かってるから、あなた達が花の親として立派に頑張っているのを」