分かってる、分かってますとも!


頑張ってくれたし、ちょっとだけでも、とか思ってるけど



でもまさかそれが今になるなんて..


こ、心の準備が出来てないよ!!




まさか学校祭で使った衣装がこんな、..こんな事に使われる日が来るなんて!



「何してんだよ」


しーんと静かな廊下に、想の声が響いた。


「ちょっと、いきなりこ、来ないでよ!!」


「お前がいつまでも待たせるからだろうが」


ぐいっと腕を引っ張られてリビングに連れて行かれる。



あぁ、せっかく花も寝たし、ゆっくり二人の時間を過ごせると思ったのに!