席に着いて飲み物を注文するとすぐにあやめちゃんがそう声をかけてきた。


「あはは、相変わらずあやめちゃんはすごいなぁ」


「でしょ?あたしの洞察力、舐めないでよね」


「そうそう、今日ユウちゃんは?」


「それが課題のレポートで忙しいみたいで。また今度って言ってたわ。
メイに宜しくって」


「そうなんだ」




あやめちゃんも想の事が好きで、あたしとの間に色々あったりしたけれど。

今は本当にいいお友達で、大好きな人になっている。



「で、聞かせなさいよ、って言ってもどうせ想の事なんだろうけど」


「あ、あははは」



やっぱりお見通し、みたい。



あやめちゃんは..というか、去年卒業したみんなはあたしと想に子供がいるのを知っているから、だから子供の事も想の事も気兼ねなく話せる。


「あのね、実は...」