「ぎょぎょぎょ…」



着いた場所は、私がさ○なくんのリアクションをしてしまうほどの異世界だった。



[二番街]



この街の中でも一番治安が悪くて栄えているといわれている場所。


とうとう、私も大人の階段を上ってしまうらしい。



「でも、何でこんな場所に?」


「なんとなく。」



は、はあ…もうこの人の性格はなんとなく読めてきた。



同時に昔、此処に迷い込んでしまった時にゆきくんにめちゃくちゃ怒られた事を思い出した。


まあ、今は行っても関係無いよね。



そう想いながら私は街の入り口となるゲートを潜った。



まだ早朝のせいか、シャッター街状態になっていてなんだか不気味。



でも、所々に男の人達がヤンキー座りしながら屯って居て私達を睨みつけてくる。



その視線が嫌で自然と顔が下に向く。