なんともナチュラルにバイクに乗せられていた。


可愛い顔してなんてミスマッチなんだ…!



「むーりーでーすっ!」


「ふははっ、ちゃんと捕まっててね。」



心の準備をする間も無く、



「死~~~ぬ~~~!」



バイクはけたたましいエンジン音を上げながら、出発していた。



バイクを乗って数分して心も落ち着きを取り戻した頃。


ある事に気付く。



「これって…誘拐じゃないですかね?」


「ん~…?」



いやあの、笑顔で誤魔化してませんかね?


幸先不安な散歩となりそうだった。